乾燥肌のくすみ
お肌の悩みはたくさんありますが、その中でも乾燥肌は比較的悩んでいる方の多いものではないかと思います。全体的にお肌が乾燥して困る、という方ももちろんいらっしゃいますし、いわゆるコンビネーション肌で頬など特定の部分だけがかさついたり、敏感肌で季節によって乾燥がひどくなるといった方もいますよね。
乾燥肌がくすみを加速させる？原因と対策？
目次
お肌が乾燥することによってこんなデメリットが！
お肌が乾燥すると、表面がかさついてお化粧ノリが悪くなったり、ひどくなるとヒリヒリしてしまったりするばかりでなく、お肌の水分量が不足することで、本来お肌に備わっている周期ごとに新しく生まれ変わる機能、ターンオーバーが損なわれ、古い角質がいつまでもお肌にしがみついたような状態になります。
剥がれ落ちるはずの古い角質はメラニン色素や汚れ、その他によって黒ずんで透明感を失っていますので、この古い角質層が肌の上に厚く重なると当然、お肌はすりガラスのように曇って、くすんで見えてしまうわけです。
乾燥によるくすみを防ぐには？
まずはお肌に水分補給をすることが重要です。
最近はありとあらゆる保湿効果の高いローションからパック、美容液などが売られており、価格帯もさまざまですが、手ごろな価格でも効果の高いものは多くあります。保湿効果を一番に考えるのであれば、ヒアルロン酸やセラミドなどを配合したものも人気があります。
また、乾燥が気になる方は、洗顔を頻繁にすることは避け、洗顔後は必ずすぐに水分をふき取ってローションをつけましょう。その後、美容液、クリームなど保湿効果があり、なおかつ水分の蒸発を防いでくれるようなものでカバーしてあげることも大切です。
また、休日など時間に余裕のある時には、普段使い慣れたローションと、市販の紙のシートなどでローションパックをすれば、水分が浸透しやすく、特に乾燥する時期にはとても気持ちが良いものです。
化粧品以外でできる乾燥対策は？
例えば、いつもいる室内の湿度や温度調整。加湿器を使ったり、それも難しい場合は濡らして絞ったタオルハンカチなどを近くにかけておくだけでも周囲の湿度をあげる効果があります。
また、冷暖房の風が直接顔に当たらないように、椅子の角度を変えるといったことも有効です。マスクも口の周囲を湿潤な空気が循環することになるので、特に冬場は冬の風邪は湿度や高い温度に弱い病原体が多いので、風邪やインフルエンザの予防もかねて有効な対策といえるでしょう。
まとめ
お肌の乾燥によるくすみは、意外と見逃されがちなくすみの原因ではないかと思います。
特にコンビネーション肌で顔の一部だけ乾燥している場合や、オイリー肌のうちインナードライ肌で皮脂は過剰だけれど水分は不足しているというケースでは、お肌の水分不足そのものに本人が気づいていない、といったことがあります。
もしかして乾燥が肌のくすみの原因かも、と思い当たった方は、今晩から少し念入りに保湿を行ってみてはいかがでしょうか。
この記事の監修医師
- 院長
- オラクル美容皮膚科 院長 古市 雅子
- 経歴
- 2004年3月 東海大学 医学部 卒業
2006年3月 東海大学医学部附属病院 臨床研修 終了
2006年4月 東海大学医学部附属病院 麻酔科医勤務（標榜医取得）
その後、美容皮膚科にて院長などを歴任
2017年4月 オラクル美容皮膚科 東京新宿院 院長を務める - 所属学会
- 日本抗加齢医学会
日本美容皮膚科学会
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