内服薬であざ治療
どこかにぶつけたりして、青あざを作ってしまうのは嫌なものですね。よく動く部分や、素肌を晒している部分に、あざが出来てしまった場合はすぐに治して目立たたなくしたいものです。
ここでは、青あざの治療を改善する方法として、内服薬について説明します。
あざの治療:内服薬
目次
青あざができてしまったら、まず冷やすこと
「ぶつけた」と思ったら、まず患部の冷却をしましょう。
打撲によってできる青あざは、皮膚の下の細かい血管が、外からの衝撃によって破れてしまったことにより、起こっています。氷嚢やコールドスプレーなどで冷却させることによって血管を収縮させて出血をできるだけ少ない状態にすることができます。
それから「冷やす」という行為のもう一つのメリットは、痛みを感じる神経を一時的に麻痺させて、痛みを和らげてくれます。受傷後、大体36時間以内に、この冷却ができていることが最も大切なことといえるでしょう。
青あざが治りにくい人、できやすい人がいるのはなぜ?
1.青あざが治りにくい人
患部を冷却して腫れは引いたけれど、青あざの治りがよくないというケースもあります。青あざができると治りにくく感じるかたは、多いと思います。 この青あざが治りにくい原因の一つは、加齢です。年齢を重ねたことで、組織の再生能力が落ちてきているということです。子どもは、青あざや傷を作ってきても、すぐ治ることを思えば合点がいくと思います。
2.青あざができやすい人
女性は貧血があったり、ホルモンバランスの乱れやすく、筋肉が男性より少ないことも青あざができやすい原因として考えられます。 また、血管壁がもろかったり、出血を止めるのに働く物質が不足していたりすると、青あざができやすくなる可能性があります。
青あざを治療するための内服薬
1.鉄剤、ビタミンC剤
打撲による内出血である「青あざ」を治療する目的で作られた専用の内服薬、というものではありませんが、
- ・鉄欠乏性貧血がある方には鉄剤
- ・丈夫な血管を作り上げるコラーゲンの生成を助けるビタミンC製剤
などの内服が青あざの治りにくさ、できやすさを改善してくれる可能性があります。
2.ビタミンK剤
血を止めるのに役立つビタミンKなども不足すると青あざがひどくなりやすい栄養素です。ビタミンKを投与するのは骨粗しょう症、低プロトロンビン血症の止血などの場合に使われることが多く、青あざ治療が目的でビタミンK製剤を投与することはあまりないとは思います。
また、通常の食生活を送っていれば、極端に不足することはないものではあります。
まとめ

青あざの治療法はいろいろあり、例えばヘパリン類似物質の外用薬を用いることなども効果的な方法として知られています。
ただ、人に比べ極端に青あざができやすかったり、ぶつけた覚えのないところに青あざができる、といった場合は、単なる体質や加齢以外の原因も考える必要があるでしょう。
可能性のある疾患としては、紫斑(しはん)病や白血病などが挙げられます。どちらもそれほど頻度が高い病気ではありませんが、心配があれば一度、血液内科を受診してみると良いでしょう。
この記事の監修医師

- 院長
- オラクル美容皮膚科 院長 古市 雅子
- 経歴
- 2004年3月 東海大学 医学部 卒業
2006年3月 東海大学医学部附属病院 臨床研修 終了
2006年4月 東海大学医学部附属病院 麻酔科医勤務(標榜医取得)
その後、美容皮膚科にて院長などを歴任
2017年4月 オラクル美容皮膚科 東京新宿院 院長を務める - 所属学会
- 日本抗加齢医学会
日本美容皮膚科学会
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