ADM

みなさんはしみの種類をいくつくらいご存知でしょうか。「一種類じゃないの?」と思う方もいらっしゃれば、何種類も即座に名前を挙げられる方もいらっしゃるでしょう。では「老人性色素斑」や「肝斑」などは比較的有名ですが「ADM」というしみはご存知でしょうか?ここではこのADMについて解説します。

シミ

しみの種類:ADM

目次

ADMとは、どんなしみですか?

ほとんどの方が、「ADM」と聞いてもピンと来ないのではないかと思います。「ADM」は英語の「Acquired Dermal Melanocytosis」の略称で、日本語では「後天性メラノサイトーシス」と呼ばれます。どちらかといえばしみ、というよりはあざといったほうがイメージがわきやすいかもしれません。別名を「両側性遅発性太田母斑様色素斑( おおたぼはんようしきそはん)」とも呼ばれています。

■特徴

1.左右対称性

両頬の上のほうに、左右対称性に現れることがあります。「両頬」「左右対称性」と聞いて、ほかのしみを連想された方はいませんか? そう、肝斑に似ていますね。30代から50代の女性に多い肝斑もやはり両側性、頬などに左右対称にできるという特徴があります。 このADMは他のしみとも混在することが多く、肝斑との見分けなどは、とても難しい場合があるようです。

2.色

ADMの一般的な特徴としては、その存在する場所がほかのしみに比べて皮膚の深い層にあることから、青っぽい、あるいは灰色がかった色をしているといわれます。
メラニン色素は皮膚の表層に近いものは褐色に、奥のほうにあるものは青色にと、同じものでも違った色に見えます。肝斑は褐色のような色に見えることが多いですから、色が一つの見分け方の目安にはなりそうです。

ADMはどのようにできるのですか?

ADMのでき方は、ほかのしみと異なり、肌の深い層にメラニン色素が作られることによってできます。
通常であれば、多くのしみは比較的浅い層にメラニン色素が沈着することから、正しいスキンケアや、塗り薬、肌のターンオーバーを促すといった方法で、早期に薄くなったり、なくなったりすることがあります。
しかし、ADMに関しては、およそ正常なターンオーバーが行われても、5~6年に一度しか入れ替わらないほど深い層にできるので、洗顔や化粧水、クリームなどによる地道なケアでは、目立たなくなるとしても非常に時間がかかると考えられます。

ADMに効果的な治療は何ですか?

やはり、目に見えて効果のわかるADMの治療法というとレーザー治療でしょう。ただ。レーザー治療に関しても、やはり、深い層にあることから、時間をおいて何回か繰り返す必要があります。
また、しみにはそれぞれに適したレーザーの使い方があります。特にADMと混在することがある肝斑などは、最近までレーザー治療はNGとされてきたくらい、ちょっとした刺激によって濃くなってしまうことがあるデリケートなしみですから、細心の注意を払って扱う必要があります。 肝斑とADMが混在する場合は、まず、肝斑に対するレーザー治療を行って、まず肝斑がきれいになってから、ADMに対してレーザーを当てる、といった手順になるケースが多いようです。

しみ・あざ(ADM)のレーザー治療についての詳細はこちら

まとめ

まとめ

ADMというしみ、まだあまり認知されていませんが、その場所や色も目立つことから、できてしまうととても気になると思います。
ADMの場合は、肌の奥からの治療が必要なため、はっきりした効果がある治療法は、やはりレーザーということになります。いつものしみと違うな、青っぽいかな、と思ったらADMの可能性が高くなります。早めに皮膚科の先生に診断してもらえれば、遠回りをせずに済むでしょう。まずは一度、皮膚科を受診されることをおすすめします。

この記事の監修医師

院長
オラクル美容皮膚科 院長 古市 雅子
経歴
2004年3月 東海大学 医学部 卒業
2006年3月 東海大学医学部附属病院 臨床研修 終了
2006年4月 東海大学医学部附属病院 麻酔科医勤務(標榜医取得)
その後、美容皮膚科にて院長などを歴任
2017年4月 オラクル美容皮膚科 東京新宿院 院長を務める
所属学会
日本抗加齢医学会
日本美容皮膚科学会
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