顔(頬)のシミ
多くの方が、最もしみに悩まされる体の部位といえば、なんといっても顔ではないでしょうか。顔は常に人目に触れる、その人のイメージを左右しかねないところです。できるだけしみを作りたくないものですよね。ここでは、この顔にできるしみに関する原因や対策を詳しく解説します。
しみの部位:顔(頬)
目次
顔にしみができる原因
顔のしみは、知らず知らずのうちに増えているものです。しみといっても、できる原因はしみの種類によってそれぞれ異なります。顔のしみの原因になるのはどんなものなのでしょうか。
1.紫外線
最も多い原因は、紫外線です。紫外線は、顔にできるしみの原因のなんと80%程度を占めるといわれているのです。 紫外線で顔にしみができてしまうメカニズムには、メラニンと呼ばれる色素が関係しています。紫外線が与える刺激によって、メラノサイトと呼ばれるメラニン色素を作り出す細胞が活性化してしまい、肌の保護をする目的でどんどんメラニンを産生してしまうのです。一度きりの日焼けであればすぐに解消されることが多いですが、毎日紫外線を浴び続けた積み重ねが、しみの原因になってしまうといわれています。
2.ストレス
顔にできるしみの原因として、もう一つ忘れてはいけないのはストレスです。
ストレスが溜まると、肌を周期的に新しくしてくれる大切な機能「ターンオーバー」が乱れ、肌にメラニン色素が沈着したままはがれにくくなってしまいます。
たとえば、何か悩み事があったり、仕事などでつらいことが続いたときに、気づいたら顔にぽつんとしみができていた、ということも起こりうるでしょう。
3.年齢
顔にできるしみの原因には、加齢もあります。10代の頃は、紫外線にたくさん当たってもしみなどできなかった方も、40代になるとほとんどの方が顔のしみに悩まされるようになってきます。
4.その他
他にも、女性ホルモンや食べ物など、様々な要素が関連して、顔にしみができてしまうといわれています。肝斑のように、紫外線よりも女性ホルモンの関与が強いといわれる特殊なしみもあります。
顔のしみの対策は?
できてしまった顔のしみに対し、ハイドロキノンなどが配合されたしみ取りのクリームを使用することも有効ですが、継続が必要なので、かなり根気がいるものです。やはりしみが最初からできないような心がけを、普段から行うことが非常に大切です。
1.紫外線対策をする
日焼け止めを普段から塗ることももちろん大切ですし、それ以外にも気を配ると効果のあることは数多くあります。例えば、日傘やつばの広い帽子などで顔の皮膚を物理的に隠す、日陰にする、といったことを実行しましょう。 また、意外と見落とされがちなのが、目をカバーするということ。目から入ってくる紫外線によってもメラニン色素の産生は促進されるといわれていますので、日差しの強い日はUVカットのサングラスなどを使用しましょう。
2.ストレス解消、生活を整える
ストレス解消する方法を見つけて、定期的にガス抜きをする時間を設けることや、規則正しい生活、バランスのよい食生活を心がけることも大切です。
それでも顔にしみができてしまったら?
現代は医学が進歩しており、大体のしみは、医療機関で完全に消せなくても、少なくとも薄くすることはできます。 美容目的であると健康保険が使えず自由診療となることが多いですが、皮膚科や美容皮膚科などを受診すれば効果的な改善方法が見つかる可能性があります。
顔のしみを改善したい方はこちらまとめ
顔のしみを作らない対策として、紫外線に気を付ける、生活習慣を整えるといったことは、ご自身でぜひ行っていただきたいことですが、そのうえで、医療機関で塗り薬を塗ったり、レーザーを当てるような施術を希望するのであれば、情報を集めて、信頼のおける医療機関を探してから受診してみましょう。しみをとる施術は、しっかりとした診断を受けたうえで行わないと、かえって目立つような結果になってしまうこともあります。特に顔の皮膚はデリケートですので、施術の決断は慎重にしましょう。
この記事の監修医師
- 院長
- オラクル美容皮膚科 院長 古市 雅子
- 経歴
- 2004年3月 東海大学 医学部 卒業
2006年3月 東海大学医学部附属病院 臨床研修 終了
2006年4月 東海大学医学部附属病院 麻酔科医勤務(標榜医取得)
その後、美容皮膚科にて院長などを歴任
2017年4月 オラクル美容皮膚科 東京新宿院 院長を務める - 所属学会
- 日本抗加齢医学会
日本美容皮膚科学会
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