シミに効く処方薬と市販薬について

しみに悩む方は大変多いですが、その多さを反映するように、しみに効くといわれる薬も数限りなく存在します。それだけにどれを選んだら良いか、迷うこともあるでしょう。いろいろな区分がありますが、ここでは、医療機関で処方箋を出すことによって手に入る「処方薬」と、薬局やドラッグストア、最近ではスーパーマーケットやコンビニでも見かける「市販薬」に分けて解説します。

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しみの薬:処方薬と市販薬について

しみに効く薬は、どんな形態があるの?

しみの薬は、

  • ・飲み薬である内服薬
  • ・軟膏やクリームなどの外用薬

に大別されます。 しみに使われる処方薬と市販薬では、共通して使われる成分も多いですが、一般的に処方薬のほうが有効成分の濃度が高く、効果も早くはっきりと感じられることが多いものです。反面、処方薬は、副作用も出やすく、注意して使用する必要のある薬が多くなっています。
また、しみの薬は、どんなしみにも効果があるといったものではなく、

  • ・紫外線や加齢が原因となる最も一般的なしみである老人性色素斑
  • ・けがやその部分の炎症などの後に色素が残ってしまう炎症性のしみ
  • ・30~50代の女性に多く、女性ホルモンの関与が強く疑われている肝斑(かんぱん)

など、それぞれのしみの種類や程度によって、向き不向きは異なっています。使用前に確認しましょう。

しみに用いられる処方薬には、どんなものがあるの?

しみに用いられる処方薬のうち主なものを、内服薬と外用薬に分けてご紹介します。

1.内服薬

トラネキサム酸やL-システイン、ビタミンE製剤、ビタミンC製剤などが主に処方されています。 これらの成分は市販薬にも処方されていますが、処方薬では医師の診察により継続して使える薬品でも、市販薬では使用期間が限られている場合があります。
あるいは同様の成分のものでも、処方薬であれば、健康保険が使えることも多いです。

2.外用薬

ハイドロキノンやレチノインの軟膏が良く用いられるようです。しみに絶大な効果を持つ成分として知られるハイドロキノンは、医師の処方であれば5~10%という高濃度のものが使用可能です。
ただ、成分が強くなるということは、先ほども述べたように、効果もわかりやすい反面、皮膚が赤くむけてしまったりかぶれてしまうなど副作用が出る可能性もあります。それでも、医療機関であればきちんと診察をし、アフターケアもしてもらえるので安心できる部分はあります。

しみに用いられる市販薬にはどんなものがあるの?

1.内服薬

処方薬と同様のものが、全体的にやや濃度を抑えて販売されていることが多いようです。成分は似ている場合でも、前述のように服用期間に制限が設けられている場合などもあります。

2.外用薬

外用薬に関しては、ハイドロキノンは市販の商品では1~5%くらいの濃度の商品が多く、それ以上のものはやはり医師の処方箋が必要になりますし、そのうえ、値段も高価なようです。
薬といえるかどうかはわかりませんが、しみに効果があるとして販売されている化粧品のなかには、コウジ酸やアルブチンなどの成分を配合している商品も見かけます。

まとめ

まとめ

処方薬は医療機関を受診しないと手に入らないという煩わしさがある反面、医師が診察したうえで最適なものを出すので、安心して使用でき、効果も高いというメリットがあります。また、万が一副作用が出現した場合にもすぐに相談できるという点も心強いものです。一方、市販薬にはなんといっても思いついたらすぐ、気軽にスタートできるという強みがあります。
処方薬と市販薬のメリット、デメリットをしっかり考えたうえで、ご自身に合った方法でしみケアをはじめてみてはいかでしょうか。

この記事の監修医師

院長
オラクル美容皮膚科 院長 古市 雅子
経歴
2004年3月 東海大学 医学部 卒業
2006年3月 東海大学医学部附属病院 臨床研修 終了
2006年4月 東海大学医学部附属病院 麻酔科医勤務(標榜医取得)
その後、美容皮膚科にて院長などを歴任
2017年4月 オラクル美容皮膚科 東京新宿院 院長を務める
所属学会
日本抗加齢医学会
日本美容皮膚科学会
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