ほくろ

数の多い、少ない、様々な方がいらっしゃるかと思いますが、皆さんが顔や、身体などにいくつもの「ほくろ」をお持ちだと思います。昔からあるほくろや、最近になって気づいたほくろなど、出来た時期も大きさ、色なども様々ですね。ほくろがある場所に関しても昔から、人相占いの対象になるくらい注目され、自分でも気に入っているほくろ、そうでないほくろがあるのではないでしょうか。ここではしみの種類としてのほくろについて解説します。

シミ

しみの種類:ほくろ

目次

ほくろとは?

まず「ほくろ」とは医学的には一体どのようなものを指すのでしょうか。 ほくろは、その色からもわかる通り皮膚にメラニン色素を含むメラノサイトと呼ばれる細胞が集積したものをいいます。 皆さんもよくご存じのように、ほくろには平たいものと、盛り上がったものがありますね。平たいものは狭い意味でいう「黒子」であり、膨らんでいるものは「母斑細胞性母斑」、あるいは「色素性母斑」と呼んでいます。この後者の「母斑細胞性母斑」は時に、良性の腫瘍の一種として扱われることもあります。このほくろの厚みの違いはメラノサイトが一層に並んでいるか、あるいは何層にも重なっているかによるものです。

一般的に「ほくろ」は黒っぽく、あるいは茶褐色のように見えることが多いですが、前に皮膚の奥のほうの深い層にメラニン色素が増殖・沈着した場合には青っぽく見えることも知られています。こちらのいわば「青いほくろ」も身体のどこかに見おぼえがある、という方もいらっしゃるかもしれませんね。

ほくろががんに変化することはあるの?

「ほくろ」が何らかの病気の原因になったり、何かがんなどに変化することがあるのではないかと心配される方が時々いらっしゃいますが、もしその黒い部分が本当に「ほくろ」であれば、そのようなことはまずない、と考えられています。

ただ、ほくろのように見えて、実は組織的には悪性度の高い腫瘍であるという「メラノーマ」という病気は皆さんもご存じではないかと思います。見ためとしてはほくろのように見えますが、短期間で急速に大きくなって来たり、直径にして6㎜を越えるような比較的大きなほくろ、また、周囲の肌色の部分との境界線がきれいな線でなく、ギザギザしていたり、シミ出しがあるものには注意が必要です。

また、色がほくろの中で場所によって濃淡があるものも気を付けたほうが良いでしょう。日本人におけるメラノーマの好発部位は足の裏といわれています。特に足の裏などに今までなかったほくろを見つけたら、ぜひ一度皮膚科専門医を受診し、悪性のものである可能性はないか調べてもらうとよいでしょう。

ほくろの診察ってどんなことをするの?

施設や設備によっても異なりますが、良性のほくろなのか、悪性(ほくろ除去を行わなければならないレベル)のものなのか診断をするときに、以前であれば切除して組織検査を行うしか、基本的に方法はなかったのですが、近年ではダーマトスコープと呼ばれる皮膚のある程度深い層まで見える拡大鏡のような機械があり、このダーマトスコープで疑わしいほくろの部分を見ることで診断がつくことも多くなっています。技術の進歩によってより痛みや負担が少なく診断できるのはうれしいことですね。

まとめ

まとめ

ほくろが新しくできたり、時に場所が変わったように見えることは誰にでもあることで、特に異常なことではありません。また、メラノーマ自体、それほど頻度の高い悪性腫瘍ではありません。ただ、特に中年以上の方の新しくできた、急速に大きくなるほくろには十分な注意が必要であり、前述したように以前とは違って、外科的な切除をせずに診断をつけられるケースも増えていますので、万が一の場合にも早期発見・早期治療が行えるように、積極的に医療機関を受診するようにしましょう。

この記事の監修医師

院長
オラクル美容皮膚科 院長 古市 雅子
経歴
2004年3月 東海大学 医学部 卒業
2006年3月 東海大学医学部附属病院 臨床研修 終了
2006年4月 東海大学医学部附属病院 麻酔科医勤務(標榜医取得)
その後、美容皮膚科にて院長などを歴任
2017年4月 オラクル美容皮膚科 東京新宿院 院長を務める
所属学会
日本抗加齢医学会
日本美容皮膚科学会
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